1950-02-17 第7回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第1号
○森国務大臣 開拓と申しますと、未耕地開墾もあるいは沿岸、沼地等の干拓も含んでおるわけでありまして、土地改良の中にもこれは総合的に考えられる経費でありまするが、これはどちらに重きを置くという意味でなしに、すでに未耕地の開墾も、予定の九〇%が終りまして、その残つておる予定地をやればそれでいいわけでありますが、まだまだ考えれば、未耕地というものはできて来るでしよう。
○森国務大臣 開拓と申しますと、未耕地開墾もあるいは沿岸、沼地等の干拓も含んでおるわけでありまして、土地改良の中にもこれは総合的に考えられる経費でありまするが、これはどちらに重きを置くという意味でなしに、すでに未耕地の開墾も、予定の九〇%が終りまして、その残つておる予定地をやればそれでいいわけでありますが、まだまだ考えれば、未耕地というものはできて来るでしよう。
そうして次に、日本政府は未耕地開墾の可能性とその收穫を過大に評價している。開墾予定地のおよそ四割三分は北海道にあり、残りは本州、四國、九州に分散しているが、そのうち水田として開墾できるのは一割にすぎない。他の九割は畑地以外には利用できず、土質も現在の耕地より劣つている。計画中には全然開墾に適しない土地まで含まれている。かように警告を発しております。
日本政府は十五年計畫で未耕地百六十五萬ヘクタールを開墾しようとしておるが、これは、この野心的な計畫は實現の可能性は少いというような記載もございまするし、日本政府は未耕地開墾の可能性と、その收穫を過大評價しておるというようなことでありまして、ともかくもこの種の開墾計畫又開墾の賣績或いは將來の計畫などについて檢討しなければならん、若しくは反省しなければならんというようなことを警告しておると思うのであります